貯金の実態

 

独身の人は、それこそ今から直ちに貯金を始めなければなりません。自分の決意があれば貯蓄額も増やせます。ところが結婚してからだとそうはいきません。子どもができ、やがて成長して大学生にもなります。

 

住宅購入についてもかなりの出費です。50代前半までの多くの家庭では支出の方が相当増えて、貯蓄などまったくできないような難しい状況になります。家計に余裕が出ることはありません。どう考えても遅くとも子どもが小さい時までに貯金をしなければなりません。

 

また、この時期にお金を貯めるクセをつけておけば、生活費の節約もある程度は身にいているものです。

 

では実際の20歳代の貯金はどのくらいなのでしょうか。「年収と保有金融資産」(金融広報中央委員会の調査)のデータで20歳代、30歳代という年代別で、年収や保有金融資産の集計データがあります。

 

基本的に貯金は現金主体、株式などの資産を持っている人はほとんどいないと思われます。結果として20歳代での貯金総平均は203万円となっています。

 

収入の分類をみると、収入ゼロは1.0%、300万円未満は34.7%、300~500万円未満は50.0%、500~750万円未満は14.3%、750~1,000万円以降は0.0%、となっており、年収300~500万円未満が中心ということになります。年収300万円以下もかなり多くなっています。

 

ここでの表題は「年収300万円以下の人が月3万円貯める」ということです。つまり、収入的には平均より少しばかり下ということになるのですが、言ってみれば月収(税込み)25万円の人が毎月3万円貯めようということです。