貯金ゼロからの脱却

 

さて、次第にいろいろなことが見えてきたと思います。まず、貯金がまったくできないという20代へ。特にそれが女性なら、20代も後半になれば、結婚に対する意識も出てくるでしょう。

 

20代も後半になれば今度は30代という次の年代が見えてきます。その分、いろいろな不安も増してくるはずです。結婚に向かう気持ちも強くなって、きっとそれが貯金への意識に変わってくるはずです。

 

どうであれ、20代で身につけた貯金意識は、以後の人生へのステップアップの基本にもなります。まだ経済的に自立しなくてもいいと考えるのもいいですが、そういう人ほどキャリアアップが狙えなかったり、結婚も遅れたりするかもしれませんよ。経済的自立をしなければ精神的自立もできにくいのは間違いないと思います。

 

つまり、貯金ができない人がすぐにでも習得しなければならないのは、精神的な自立ということかもしれないのです。では、どうして給料をもらったらすぐに使いたくなってしまうのでしょうか?

 

非常に欲しい物のために貯金を切り崩す人も結構いるでしょう。その人の心理をかいま見れば、きっと何を優先するべきなのか、明確になっていないのでしょう。「何でもかんでも欲しいものはとにかく買わないと!」という精神構造であることが多いのです。

 

「セールでお買い得だと、無くなってしまう!」、あまり必要性がないのに衝動的に買ってしまうのです。もう少し必要性を考えてみましょう。自分に何が必要なのか?何をしたいのか?冷静に考えてみましょう。不規則な生活をしていると、今月何を買ったかさえも把握できていないかもしれません。

 

貯金できないことに危機感を持つべきです。更に、いざという時の費用は常に用意しておかなければなりません。貯金する体質にチェンジしましょう。

 

まずは一般的な銀行での貯金「普通預金」を考えてみましょう。給料から天引する「積立貯蓄」も後で書きますが、まずは自分の意思を尊重する「普通預金」です。「1年で36万円を貯める」と考えてみましょう。そう、月に3万円です。これを3年続ければ貯金100万円以上が達成できます。「まず100万円」というのは重要で、通帳に数字が7つ入る金額です。通帳の景色がきっと大きく変わってきますよ。